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「秋バテ」にご注意!

  ようやく秋らしくなり、大分過ごしやすくなってきました。しかし、昼間は相変わらずの暑さでクリニックの冷房をなかなか切れません。涼しくなったのに、夏バテからの疲れがいまいち抜けきらない方もおられるのではないでしょうか? 先日、朝日新聞に「秋バテ」の特集があり、朝のラジオでも「秋バテ」について話題を提供しておりました。新しい概念として、「なるほど」と思いました。以下、朝日新聞の記事からの抜粋です。『ようやく涼しくなってきたのに、夏バテの症状が続く人、いませんか。それ、ひょっとしたら「秋バテ」かもしれません。 東京都杉並区の永楽堂クリニック。このところ、患者の3割ほどが、「疲れがとれない」「体がだるい」「食欲がない」 と訴えるという。秋めいてきたのに、まるで夏バテのようだ。下谷武志院長によると、患者の多くに共通するのが、夏場の冷房で体を冷やし、体調を崩したケースだ。熱帯夜が続いて熟睡できず、長く疲れが抜けない人も少なくない。「5年ほど前から、気温が下がる秋口にも夏バテと似た症状の人が増えた。夏のあいだは平気でも、疲労は少しずつたまっていく」…つづく』

   「秋バテ」の名付け親である、東京女子医大の川嶋 朗(あきら)先生によると、夏バテは本来、暑さで体力や食欲が低下することを示します。一方、夏に冷房に当たり過ぎて、体温を調節する自律神経の働きが乱れ、秋になって顕著化するのが秋バテです。また、節電のための暑さ対策で、冷たい食べ物の食べ過ぎで胃腸が冷え、血行が悪くなって疲れやだるさが悪化すること「内臓冷え」も原因となるとのことです。川島先生が代表を務める「血めぐり研究会」の調査では、夏・秋とも不調を感じている女性は6割以上で、夏よりも秋に不調を感じている女性が多かったとのことです。さらに20-40代の女性では「秋バテ」の原因は、7割の方が疲労の蓄積、6割の方がストレスと回答されております。同研究会の渡邉先生は、「女性はまじめな性格の方が多く、仕事もプライベートも頑張りすぎてしまいがちです。夏の疲れに日頃のストレスが上乗せされることで、さらに血めぐりが悪くなり、『秋バテ』を深刻化させることも考えられますので、ストレスを和らげるために、夜はゆったりリラックスして、副交感神経を優位にし、心と身体を休めることをおすすめします」と述べています。秋バテの症状悪化を防ぐには、①体を温めること。②バランスよく、1日3食をきちんと食べること。規則正しい生活をおくること。など、カゼの予防によく医者が説明する内容ですが、実際、多忙な生活を過ごされている方には、わかってはいるけど・・・なかなか、ということになりかねませんね。いずれにせよ、体調のすぐれないときは、無理は禁物です。調子の悪いときは、我慢せず、早めにかかりつけ医にご相談してくださいね。

追伸:近くに住んでる義父母宅のグリちゃんです(フレンチブルドック・オス・9月で2歳)。「 秋バテ」知らずで、のびのびと育っています。見ているだけで癒されます。