かみむら耳鼻咽喉科では、鹿児島市・薩摩川内市を中心に耳鼻咽喉科、アレルギー科の日帰り手術に力を入れております。最寄り駅は、JR『鹿児島中央駅』から直通の『川内駅』です。

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耳鼻咽喉科・日帰り手術・予約優先
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がんばれ! 肥薩おれんじ鉄道

肥薩おれんじ鉄道(株)は、九州新幹線八代-鹿児島中央間の開業に伴い、JR九州から経営移管された第三セクター鉄道会社です。熊本県と鹿児島県、そして、わが薩摩川内市を含め沿線の10市町等(当時)が出資し、平成14年に設立され、平成16年3月に開業しました。もとの鹿児島本線、八代-川内間(116.9km)をそのまま利用しての運営されております。私鉄としては路線延長が九州で最も長く、第3セクター路線としては、全国2位の営業距離だそうです。JR九州時代は、ここを博多までの特急列車787系「つばめ」が走っておりましたが、今はすっかり地域密着型のローカル線です。線路は単線で、車両は1両(たまに2両)でコトコトと走っています。ネーミングは肥後と薩摩の頭文字と、この地域の特産の甘夏みかんなど柑橘類の産地を走る鉄道をイメージして名付けられました。ロゴマークやキャラクターの「おれんじーず」も出来上がり、「熊本県と鹿児島県両地域の人々のふれ合いや愛を結ぶための、安全で安定した輸送手段」として、また、「地域に密着した観光や産業の活性化の役割を担い続ける鉄道」とのキャッチフレーズで、大きな期待が寄せられて船出をしたはずでした。当初からJR九州時代より厳しい経営が想定されていたとは思いますが、やはり民間企業としての経営は大変そうです。昨年度の収支報告が、地元の新聞に掲載されておりました。収入は前年度比2%減少で、4年連続の減。沿線人口の減少や景気低迷で利用者が減ったとのこと。ただし、中国や韓国など、アジアからの観光客の利用は増加しているようです。また来年3月には、九州新幹線800系「つばめ」やJR博多駅などのデザインを手がけたあのカリスマ水戸岡鋭治氏のデザインした観光列車の運行を始めるようです。水戸岡氏の活動は、車両や駅舎のデザインに止まらず、町の景観形成や地域おこしへと広がっており、彼のデザインしたおれんじ鉄道の列車が今後この地域にどのような影響を及ぼすのか今から楽しみです。おれんじ鉄道の社長のコメントです。「自慢の景色の中をゆっくり走る列車そのものを観光資源にしていく。沿線外のお客様を起爆剤にして、経営安定化につなげたい」。さすが社長!目のつけ所が素晴らしい。私を含め地域のなかで普通に暮らしている住人にとっては、日常のごくごくありふれた平凡な風景・音・香り・食べ物などが、じつはこの地域オリジナルの素晴らしい財産・資源なのです。旅人にとって、ここは、日常の喧騒をしばし離れて、非日常を体験できる場になり得るのです。私自身、おれんじ鉄道には何回か乗ったことがありますが、のんびりした雰囲気や車窓から見える夕日に染まる東シナ海の美しさは、他では味わえない、隠れた癒しの空間です。ぜひ、肥薩おれんじ鉄道を体験してみてください。

がんばれ! 肥薩おれんじ鉄道。