2014 夏の準備はできましたか?
『其の一』あぁー ワールドカップ
4年に一度のお祭り、サッカー・ワールドカップ・ブラジル大会も、本日(7/6)ベスト4が出そろい、いよいよクライマックスを迎えます。ブラジルのエース・ネイマールが骨折でこの大会を終えたのはとても残念ですが、開催国のブラジル・南米の雄アルゼンチン、ヨーロッパからは、常連の強国、ドイツとオランダと役者がそろった感じです。どこが優勝するのか、どのようなドラマが起こるのか楽しみです。わが日本代表も、いいチームだったのですが、トップチームと比べるとまだまだという印象ですね。初のW杯出場が期待されていた1994年アメリカ大会を目の前にして失ったあの「ドーハの悲劇1993.10.28」をライブで経験している我々世代にとっては、今の日本代表もなかなかのものですよね。「のびしろ」がたくさんあるということで、4年後のロシア大会まで待ちましょう。
個人的にも、前回南アフリカ大会のベスト16以上はいくものとかなり期待しておりました。鹿児島出身の遠藤選手の背番号7のジャパンブルーのTシャツを着てTVでの応援、勝利を祝うW杯記念ビール、さらには、お隣町のさつま町の小牧醸造(遠藤選手と専務がお知り合い?)が今回特別に作った焼酎「ブラジルとの決勝戦の時に開ける予定でした・・・」も用意し、万全の態勢!?で臨みました。第3戦のコロンビア戦に1-4で敗れ、今回のお祭りは不完全燃焼のうちに終わりました。気持ちをリセットして、また4年後に夢を託したいと思います。
『其の二』この夏、薩摩川内で水戸岡鋭治の世界に触れてみませんか!
水戸岡鋭治(みとおかえいじ)さんは、1947年岡山生まれの工業デザイナーです。1980年代後半から、JR九州の車両デザインを担当されております。九州新幹線開通前の鹿児島本線の特急「つばめ」787系(1992年)をデザインされ、これが鉄道業界の賞のみならず、グッドデザインをはじめ多くの分野で受賞されました。鉄道を中心とした街づくりを、九州をはじめ各地で実践されています。彼は、もともとは鉄道のデザイナーではなく、主に建物の完成予想図をイラストで起こすパース画をご専門とされていました。このことが、「今までの鉄道の既成概念にとらわれず、ゼロから何の先入観もなく鉄道デザインに向かっていくことができた」と彼の本にかかれています。彼の鉄道を始め完成した作品はもちろん、イラストの美しさ、繊細かつダイナミック、遊び心など、どれも素晴らしいです。昨秋運行がはじまった「ななつ星https://www.cruisetrain-sevenstars.jp/」をみれば、それがご理解できると思います。彼の作品は、ここ鹿児島では、九州新幹線(九州新幹線にはN700系と800系があり、顔が丸く、真っ白なボディーの800系が水戸岡デザインですのでお間違いなく!)、鹿児島中央駅、笠沙恵比寿(宿泊施設と海の博物館http://www.kasasaebisu.com/index.html )で体験できます。
我が薩摩川内には、水戸岡デザインは多数あります。肥薩おれんじ鉄道のおれんじ食堂(2013年春から運行)、薩摩川内市の甑島への高速船こしき島(2014春から運行)、その関連である高速船の待合所、また川内駅から川内港の高速船乗り場まで約30分で結ぶシャトルバス(電気バス)があります。
九州新幹線800系で、川内駅に到着。駅構内を移動し、肥薩おれんじ鉄道のおれんじ食堂で、美しい海岸線や夕日を眺めてお食事を楽しみながらのトレインクルージング。少し足を延ばして、シャトルバスに乗り、高速線こしき島で、甑島への大自然の旅。すべての乗り物・建物・空間は、とても快適で、心地よい気持ちにさせてくれるはずです。高速船のデザイン、船内も待合所も素晴らしく、1つ1つの造りに感心させられます。甑島は、平成の市町村合併で、平成16年に薩摩川内市の仲間入りをした自然豊かな島です。上甑・中甑・下甑の3つの島があり、列島全体の長 さは38kmです。毎春、学校検診で訪れる島で、検診の時には甑島の方々に心温まるおもてなしを受け、いつも感謝しております。昨年までは、隣町のいちき串木野市から船が出でおりましたが、この春から、高速船こしき島がここ薩摩川内から出るようになりました。現在は、フェリーは串木野港、高速船は川内港となっております。天候不良の場合、高速船は欠航することもあり、悪天時は事前の確認をしておいた方が無難です。自然豊かで、海の幸がとてもおいしい甑島をぜひ一度訪れてみてはいかがですか?
(こちらのサイトに甑島商船と甑島情報があります http://www.koshikijima.net/)
『付録』この5月にお隣の阿久根市にある、おれんじ鉄道の阿久根駅が新しくなりました。阿久根駅は、鹿児島本線時代は、特急「つばめ」が停車するJR九州の駅でしたが、2004年九州新幹線の開通とともに、肥薩おれんじ鉄道に経営移管され、特急が停車しなくなりました。それに伴い利用者も少なくなり、かなりさびしい駅になっておりました。おれんじ食堂つながりで、ここの駅も、水戸岡デザインで大きく生まれ変わりました。今後の展開が楽しみです。http://www.hs-orange.com/kankou/
おれんじ食堂の登場で、肥薩おれんじ鉄道を活気づけ、地域再生に一役買っているのは言うまでもありません。水戸岡さんの基本姿勢に「5つのS」があります。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」の5つです。彼は、デザイン力とは、整理・整頓する能力であり、街や世の中は混乱していることが多く、混乱を正し、清掃し、美しく、わかりやすくすることであると述べておられます。簡単なことですが、実はなされていないことが多いのではではないでしょうか。これは、全てのことにあてはまります。普段の生活や仕事にぜひ生かしていきたいですね。
そろそろ梅雨が明けます。さあ、今年の夏は、何をして過ごされますか?