梅の開花、春霞とスギ花粉
2月になりました。週末はお天気に恵まれ、ポカポカと温かい休日を屋外ですごされた方も多かったのではないでしょうか。気象庁の梅開花日は、暖冬の影響もありかなり早く、鹿児島は1月16日(昨年1月22日、平年1月31日)でした。天気予報では、晴れでしたが朝から何となく霞んでおりました。薩摩川内名物朝霧か思いきや、車をいちき串木野方面に走らせてもやはり霞んでおりました。なんとなく眼がショボショボしたので、かみむら耳鼻咽喉科屋上のポールンロボ(花粉測定器)を確認するとスギはさほど飛散しておらず、どうやら黄砂の影響のようです。
(https://weathernews.jp/s/pollen/pollen.html?pid=POLLEN_2020-1551&ph=1)
近年の黄砂の中にはPM2.5が含まれており、環境庁のそらまめくんの薩摩川内の観測データを見るとPM2.5:49 (基準値35)とやはり高濃度でした。PM2.5などの微粒子や黄砂は、花粉と同時に人体に取り込まれることで「アジュバント効果」を引き起こすと考えられています。アジュバントとは、それ自体はアレルゲン(抗原)ではないものの、補助因子となって免疫反応を強める 物質です(もともとは感染症を予防するワクチンの効果を高めるための補助剤を指します)。つまり花粉症がひどくなりうる 黄砂が飛ぶとアレルギーの症状が強く出ることが報告されています(参照:PM2.5のまとめ https://pm25.jp/)。
かみむら耳鼻咽喉科の待合に本日のスギ花粉予報の掲示も始めました。症状のある方はお早めにご相談ください。
*2月2日の近所のスギ林です。なんとなく霞んでます。