来春の花粉飛散予報(第1報)が発表されました
10月はじめ、日本気象協会から来春の花粉飛散予報(第1報)が発表されました(https://tenki.jp/pollen/expectation/)。これによると、『2023年春の花粉飛散予測は、今春2022年と比べると、来春は九州から東北にかけて今春より飛散量は多く、特に四国、近畿、関東甲信では非常に多く飛ぶ見込み』とのことです。今春は症状が弱かった方も万全な花粉症対策が必要になりそうです。このため、今春のスギ花粉症の症状のわりと軽かった方は、来シーズンは注意が必要です。まだ少し先のことですが、2月になったら(バレンタインの頃ですよ!)花粉症に対する初期療法を忘れないようにしましょう。今からでしたら、スギの舌下免疫療法を始めてみるのも良いでしょう。
10月は季節の変わり目、衣替えの時期です。特にハウスダスト・ダニアレルギーの方は、症状が出やすいシーズンです。また、秋の花粉症(雑草;イネ科のカモガヤやキク科のブタクサやヨモギ)もあります。毎年この季節に調子が悪くなる方は、ご自身のアレルギーの検査結果を一度ご確認ください。
一方アレルギー検査で秋の花粉症やハウスダスト・ダニもなく、スギ花粉症だけなのに、秋に春の花粉症のような症状が出る方もいらっしゃいます。これは、年によっては秋から冬にかけてもスギ花粉が少し観測されることもあり注意が必要です。残念ながら秋はスギ花粉の測定を行っておりませんので、この時期にスギ花粉の飛び方がどうなっているのかわかりません。スギ花粉は暑い夏を迎えると花粉がたくさんつくられ、その後冬眠に入ります。この時期が10月の終わりとか11月と考えられています。この冬眠に入る前に、たくさんつくられた花粉がこぼれて飛散してしまう現象が起こり、これが秋のスギ花粉症です。もしスギ花粉症の方が10月あたりに症状が出ていれば、こぼれたスギ花粉によって 症状が出ていると考えてもいいのかもしれません。
かみむら耳鼻咽喉科では、花粉症やアレルギー疾患に対し、舌下免疫療法はもちろん、診断・治療を行っております。お気軽にご相談ください。(当院HP舌下免疫について;https://www.kamimura-ent.com/shinryou/zekkameneki/ )
食欲の秋ですね。いい季節になりました。