アレルギー検査「ドロップスクリーン」について
かみむら耳鼻咽喉科では2023年7月より、痛みも少なく、小さなお子さんにも負担なくできるアレルギー検査「ドロップスクリーン」を導入しております。
41種類の花粉・食物・動物アレルギー・その他のスクリーニング(たくさんの項目からアレルギーの可能性があるものを見つけること)ができます。ぜひご利用ください。
目次
1)ドロップスクリーンとは
「微量採血で受診者の負担を軽減 アレルギー検査をより身近に」をコンセプトに開発され、2020年2月20日の「アレルギーの日」に販売開始された新しい検査です。化学発光酵素免疫測定(CLEIA)法を用いたアレルギー検査で、指先からわずか1滴の血液採取(20μL)で41項目の特異的IgEの結果が分かります。
検査装置は、A3サイズのコンパクト設計で外来の狭いスペースにも設置できます。従来のアレルギー検査は、12ccの血液を注射器で採り、検体を外部の検査機関に依頼し、検査結果が届くまで4-5日かかっておりました。今回ドロップスクリーン導入により、かみむら耳鼻咽喉科の院内で検査実施からから結果報告まで、簡単に、しかも短時間(測定時間30分)で出来るようになりました。
原則として次回の診察時に結果(検査報告書)をお知らせいたします。
検査装置は、A3サイズのコンパクト設計で外来の狭いスペースにも設置できます。従来のアレルギー検査は、12ccの血液を注射器で採り、検体を外部の検査機関に依頼し、検査結果が届くまで4-5日かかっておりました。今回ドロップスクリーン導入により、かみむら耳鼻咽喉科の院内で検査実施からから結果報告まで、簡単に、しかも短時間(測定時間30分)で出来るようになりました。
原則として次回の診察時に結果(検査報告書)をお知らせいたします。
2)このような方におススメです
- アレルギー症状(鼻症状・咳や喘鳴・皮膚や眼のかゆみ等)あるが検査されてない方
- お子さんの食べ物アレルギーでお悩みの方
- 注射の採血が苦手な方
- 忙しく後日の来院が困難な方
3)ドロップスクリーンの特徴
- 花粉やダニ・ホコリ・ペットなどの19項目と食物系の22項目が同時に分かります。
- 少量の血液量(20μl)で検査できます。
- 注射ではなく、スタンプのような採血器を用いますので痛みがほとんどありません。
- 指先から採血し、検査は一瞬で終了します。
- 痛みが少ないため、小さなお子さま(1歳以上)や採血が苦手な方でも検査可能です。
**:特定原材料 *:特定原材料に準ずる
4)ドロップスクリーンの検査のながれ
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事前予約制です。
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お電話でのご予約時に「ドロップスクリーン検査希望」とお申し込み下さい。
*当院の診察券をお持ちの方はWEB予約で「ドロップスクリーン」の項目からご予約下さい。 -
受診後、医師による検査説明・診察を行い、スタンプによる採血を行います。
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看護師が採取血液を検査機器にセットし、測定開始します。
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診察状況によりますが、次回の診察時に結果(検査報告書)をお知らせいたします。
*ご家族、同時に2名までは検査可能です。
報告書の例
測定結果の判定法
5)ドロップスクリーンにかかる費用
3割負担の方で、4,740円となります。
※その他、診察代や処方があった場合には処方箋料などが別途かかります。
6)ドロップスクリーンの注意点
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事前予約について
検査キットの数(在庫)に限りがあります。このためドロップスクリーン検査をご希望される場合、お電話かWEB予約による事前のご予約をお願いいたします。
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食物アレルギーの確定診断について
ドロップスクリーンをはじめ、血液検査だけで食物アレルギーの確定診断はできません。
特異的IgE抗体検査によって確認することで食物アレルギーを推測することができますが、確定診断をするためには、病院で実際にその食品をごくわずかの量を食べてみてアレルギー症状があらわれるかどうかを確認する「食物経口負荷試験」という検査が必要です。当院ではこの検査は行っておりませんので、必要あれば検査可能な医療機関(病院)をご紹介いたします。
7)よくある質問
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アレルギーの治療薬や喘息吸入薬を使用中ですが、検査できますか?検査可能です。お薬を中止する必要はありませんので、検査当日も使用してください。
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従来のアレルギー検査との違いは何ですか?従来のアレルギー検査は注射による静脈血の採血を行います。この採血方法が最も大きな違いです。ドロップスクリーンと同様に多くの項目を一度に調べることのできる従来のアレルギー検査には「Viewアレルギー39検査」があります。この検査では採血量が12mlとドロップスクリーンの20μlに比べ多くなります。検査内容として38項目はドロップスクリーンと共通ですが、これに加えてカビのマラセチアが含まれます。利点としては静脈血採血による検査なので、同時に非特異的IgE検査やアレルギー以外の一般血液検査も同時に行うことが出来ます。アレルギーなのか、その他の炎症なのかなどの原因を調べることも可能です。かみむら耳鼻咽喉科では、従来型のアレルギー検査も行っております。ご遠慮なくおたずねください。
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ドロップスクリーンを行うことで、アレルギーを根治することができますか?ドロップスクリーンをはじめ他のアレルギー検査検査の一番の目的は、アレルギーの原因となっているアレルゲンの有無を調べることです。原因のアレルゲンを除去することや回避することで症状の軽減が見込まれます。またアレルギーを抑える抗アレルギー剤の内服の他に、アレルゲンがスギ・ハウスダストの方は、根治が見込まれる舌下免疫療法もお勧めしております。
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この検査は医療保険でできますか?ドロップスクリーンは保険診療で行います。3割負担;4740円、1割負担;1580円となっております。*なお、初診料や再診料、他の検査料や処方せん料といった費用が別途かかる場合があります。
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花粉症は検査を受けた方がよいでしょうか?花粉症は春のスギだけと思っておられる方も多いと思います。実は春のスギのみならず、夏から秋にかけての雑草の花粉や家の埃(ハウスダスト)やダニ、ペット、さらには食物のアレルギーなど複数のアレルゲンに反応する方も多くいらっしゃいます。アレルギーの原因物質が分かればその対策を立てるができますので、ぜひご相談ください。