補聴器について
あなたが“最近聞こえが悪くなってきた”と感じたら耳鼻咽喉科へ行き相談しますか?それとも街の補聴器販売店に行き相談しますか? 手軽に補聴器販売店に行き相談する、と考える人は多いと思いますが、難聴には治せるものと治せないものがあります。治せないものが補聴器の適応となりますが、補聴器販売店ではその判断はできません。まずは補聴器相談医に相談し診察を受けてください。補聴器使用者の大多数は、老人性難聴を代表とする感音性難聴の方です。
感音性難聴の特徴は、1.小さい音が聞こえない難聴に加えて、2.大きい音は正常者以上にうるさく感じる、3.様々な音が音質が劣化した不自然な音に聞こえる、4.十分大きい音で聞いても語音を聞き誤る語音の異聴などの症状があります。その原因は内耳の感覚細胞や聴覚中枢路の神経の減少であるため、どのような補聴器を使用しても完全に補うことは出来ません。しかしながら、現在残っている「きこえ」の能力を生かす有効な手段の一つが補聴器です。多くの方が、補聴器により、難聴によるコニュミケーション障害を改善されております。
補聴器相談医とは?
難聴の患者さまが適切な補聴器を利用できるように、日本耳鼻咽喉科学会は補聴器相談医を委嘱しています。補聴器相談医は、難聴の患者さんそれぞれの障害に対応して、機能、価格などで合理的な補聴器利用ができるよう活動します。補聴器相談医は聞こえが不自由に感ずるようになった人に対して、耳の状態を診察し聴力検査を行い、難聴の種類を診断します。治せる難聴に対しては治療を行います。治せない難聴に対しては真に補聴器が必要なのかどうかを診断し、必要があれば専門の補聴器販売店を紹介し連携してその人に合った補聴器を選びます。もちろん補聴器が適正に選択調整されているかを判断し、販売が適正に行われているかを判断し、疑問があれば販売店を指導します。また、補聴器が決まった後も、聴力が悪くなっていかないかの経過観察を行い、適切な補聴器の使い方の指導も行っていきます。補聴器相談医は聞こえが不自由に感ずるようになった人に対して、耳の状態を診察し聴力検査を行い、難聴の種類を診断します。治せる難聴に対しては治療を行います。治せない難聴に対しては真に補聴器が必要なのかどうかを診断し、必要があれば専門の補聴器販売店を紹介し連携してその人に合った補聴器を選びます。もちろん補聴器が適正に選択調整されているかを判断し、販売が適正に行われているかを判断し、疑問があれば販売店を指導します。また、補聴器が決まった後も、聴力が悪くなっていかないかの経過観察を行い、適切な補聴器の使い方の指導も行っていきます。
補聴器の種類、選び方
補聴器の形は、大きく分けて、耳穴型、耳かけ型、ポケット型の3つがあります。形の違いだけではなく、機能上もいろいろな種類があります。最近の補聴器は、大半がデジタル補聴器で、アナログ補聴器に比べ、性能も大きく進歩してきております。値段の違いは、その補聴器の持っている性能(より心地よく聞こえるための機能)の差に反映されます。
デジタル補聴器は、補聴器の小さなボディーに高性能なコンピュータやソフトを積んでいます。たとえば、パソコンで外見は同じでも、ソフトやハードディスク容量で値段がかなり違うのと同じです。難聴の程度に応じて、少し聞き取りにくい軽い難聴用からほとんど声が聞き取れない高度の難聴用まであります。また、主に使う場所が家庭の場合、騒音のある戸外の場合、パーティーなど大勢の人の声がある場合などで必要な機能を備えた種類があります。価格には大きな開きがありますが、高ければよいというものではありません。家庭での使用が主な場合には低価格のもので十分な機能を備えているものもあります。正しく調整されているかどうかが重要です。デジタル技術の導入で歪みのない音の増幅が可能となり、また、新しい機能を備えるものに進歩しています。主な機能には1.ボリューム操作をあまり行わなくてもよりノンリニア増幅、2.定常的な雑音下でその周波数の増幅度を下げる雑音抑制、3.前方の音が良く聞え後方の音は聞えにくい指向性、4.耳の密閉を不要とするハウリング抑制、などがその機能です。ただし、補聴器の進歩は価格の高騰をもたらしました。多機能であるほど高価格となり、片耳で30万円を超える補聴器も珍しくなくなりました。デジタル補聴器の様々な機能は、それぞれに個別の難聴者にとっては、会話の状況や聴覚障害の程度によって不要であったり、無効であったり、場合によっては逆効果になります。聴覚障害の状況と、必要な会話理解能力と、生活環境を考慮して、合理的な価格で適切な機能の補聴器を難聴者が利用できるように、診療と補聴器相談と必要な活動を行いますので、お気軽にご相談ください。
かみむら耳鼻咽喉科での補聴器の取り扱い
2.治療により難聴が改善せず、補聴器のご希望ある方は、補聴器試聴を勧めます。
3.木曜または土曜の午後(完全予約制):補聴器相談医および補聴器認定技師による、聴力検査および補聴器試聴をおこないます。(お一人につき1時間30分程度)
4.自宅での補聴器試聴(1週間程度)
5.補聴器購入のご希望があれば、補聴器の選定・購入を考えていただきます。
6.補聴器購入時に公費負担制度があります。難聴が重く身体障害者に認定されれば、聴力に見合う補聴器を購入する際に、一定額の費用が支給されます。該当する聴力の方は、居住する市町村の福祉関係窓口に申請をお勧めいたします。
ご家族の方にご同伴いただき、ご本人とご一緒に聴力検査および補聴器の使い方などをご説明いたします。当院では、補聴器の販売は行いませんので、購入希望あれば、補聴器専門店をご紹介いたします。